Les Paul 59 Historic Cllectionを購入したが、付いていたトラスロッドカバーがあまりにもオリジナルの形状とかけ離れていた為、自作し取り替えてみた。右端は50年代のオリジナルトラスロッドカバーであり、左は失敗品、そして中央が完成品である。オリジナルはビス穴が中央から少しずれており、再現するのに苦労した。

これはあくまで個人使用を目的とし作成したものであり、販売を目的としたものではない。
I don't have that for sal !,　I have that for personal use only.　

1971年～1972年のP-90に使われていたピックアップカバーを再現した。　　　

1971年～1972年頃、ギブソン社のエレクトリックギターには各モデルごとに"Gibson"のロゴが入ったピックアップが搭載されていた。　しかし、当時はロゴ入りピックアップはどのモデルでも不評で、ロゴなしのピックアップカバーに変えるオーナーが多かった。そのため、ロゴ入りピックアップは2年程で消えてしまい、その後一度として再現されることは無く、リプレイスメントパーツとしても作られることがない、非常に入手困難な部品となっている。

1972年、Standard'58モデル手に入れた時も、ピックアップカバーが変更されており、コレクションとしてStandard'58をショーケースに並べる際、一本だけオリジナルカバーが無いのは非常に残念であり、コレクションとしては成立しない。　そのため、ロゴ入りピックアップカバーの自作を試みた。

これは、オリジナルのロゴ入りピックアップカバーか見つかるまでの暫定処置であり、リプレイスメントのパーツが販売されていない事から、あくまでも個人使用が目的であり、決して販売を目的として作製した物ではない事を始めに提言しておく。

以前のHPには作り方と材質について書いていたが、Gibsonのロゴが入ったパーツは、ギブソンの商標であり、コピーを促すような文書は削除させて頂いた。

上の画像は色の調整用に作ったもので、下が新品状態を再現し、上は30年以上経過し、退色した色を再現している。しかし、カバーの形状もスカート部に欠落が出来てしまい、ここから完成させるためには何度も試作を重ねた。余談だが、これに費やした時間と費用は、後にオリジナルのロゴ入りP-90を購入した価格の何倍にもなってしまった。

是非、ギブソンからエンボス入りピックアップが搭載された、72年のLes Paul Re-issueモデルを販売して頂きたい。

試行錯誤してようやく完成した"GIBSON"ロゴ入りピックアップカバー。

Gibsonの"　n　"の文字の末尾が細く跳ね上がっているところまでリアルに再現出来き、実際にギターへマウントしてしまうと作製した本人でさえ見分けが困難である。

現在、レプリカパーツのクオリティーは本家ギブソンよりはるかにリアルなものが生み出されており、ギブソンファンはそれを求めている。　ギブソンの再建にはこのように消費者が求めるニーズに真摯に対応する事が必要ではないだろうか。

コアコンピタンス　・ユーザーへ利益をもたらす　・真似のできない製品　・他への転用性を考えた時、・プレミアム性・ブランド力、・多彩な音楽へ対応出来るギブソンならばイノベーションはまだまだ可能である。　