Les Paul 30th Anniversaryは、そ名の通り1981～3年にレスポール誕生30週年を記念して作られたモデルであるが、ピックアップにはラージ・ハムバッカー( Tim Shaw P.A.F.)がマウントされており、57年仕様となっている。
Although Les Paul 30th Anniversary is the model made by commemorating the 30 years of LesPaul birth in 1982 - 3 as the name, Lage Hambcker(Tim Shaw P.A.F.)is mounted by the pickup, and however it may see, it serves as specification for 57 years.

30th Anniversaryはプロミュージシャンも愛用しており、U2のギタリスト"The Edge" もその一人である。
This 30th Anniversary is also loved by professional musicians, and U2's guitarist is one of them

３ピースマホガニーネック、１ピースマホガニーバック、３ピースメイプルトップは同時期のスタンダードと同じ仕様で、オプションナルとして１ピースマホガニーネック仕様も準備された。
Although 3 piece mahogany neck, 1 piece mahogany back, and 3 piece maple top are the same as that of the standard specification of the period, 30th Aniversary currently introduced here is rare 1 piece mahogany neck specification prepared as optional.

ボディーカラーはゴールドトップのみとなっており、19フレットのトラピゾイドボジションマークに"30th ANNIVERSARY"の文字が入れられている。(この文字が無ければ25th Aniversary と呼ばれたかもしれない。)
It is only a gold top and a body color is to the pearl trapezoid mark of 19 frets. " 30th ANNIVERSARY " It is put into the character. (Possibly it was referred to as 25thAniversaries when this character did not exist.)

また、ここで紹介している30th Anniversaryは重量が4.1Kgと軽く、バックには99Historic Collectionと同様の良質なマホガニーが使用されている。重さの見分け方としては色で見分ける方法もあり、明るい色は軽く暗い色は重たい傾向にある。特にこの年代のものは軽いもので4kg重いものでは5kgを超える物も稀にあり、サウントも大きく異なる事から評価が分かれる要因となっている。　音にはそれぞれ好みはあるが、軽いものは音抜けが良く鳴る物が多い。

最近、80年辺りからウエイトリリーフのため、スイスチーズのような穴が開いているとの書き込みを見かけたが、少なくとも83年まではそのような事は無いと言えるだろう。もし、ウエイトリリーフを行っているならば同じ30th Anniversaryで±1Kgの差が出るようなことは無く、5Kg超えのレスポールなど作らなかったはずだ。また、当時の製造工法は工程を簡素化するため、バックのマホガニーにメイプルトップを張り合わせた後、ルーティングマシーンによりポット部やスイッチ部を削りだし、ワイヤー穴は16mmのロングドリルで開けられている。そのため、張り合わせ前にルーティング加工する事は、合理化されたノーリン時代のラインでは考えられない。

ある記述によると83年頃に新しいルーティングマシーン(NCルーター)が入って来た事が記されており、その後84年以降にレスポールの生産工法が変わり、ポット部やスイッチ部の穴をメイプルトップを張り付ける前に切削し、ワイヤー穴もルーティングマシーンで角溝に掘られてから張り合わせる工法(ビンテージと同じ工法)が取られるようになった。そのため、プログラム一つで簡単にスイスチーズが作れる。もし、80年代にウエイトリリーフが行われていたならば、ビンテージ工法が行われるようになった84年以降の可能性が高い。
現在、大手分析装置メーカーの協力を得て非破壊方式での解析方法を検討しており、データが取れたら明らかになってくる事だろう。

80年代初期のNashivill Madeを象徴する、ゴマポジション
ネックとボディーバックはライトブラウンで仕上げされている。

アッパーリンクのGibsonロゴに、ロックタイプのダブルリングシャーラーペグ
この時代は同様にロックタイプのダブルリングクルーソンペグも使われていた。